便所の落書き

好きなことを書くだけのブログ

D.M.L.C. デスマッチラブコメ レビュー

皆様GWいかがお過ごしでしょうか?

私はガチマしかしておらず、ガチマがゴミステの日は適当に過ごしています。

今回は友人と集まった際にプレイした「D.M.L.C. デスマッチラブコメ」のレビューを書いていこうと思います。脚本が同じ人の「レイジングループ」をプレイしてその人のほかの作品が気になってプレイした次第です。

レイジングループはNintendo SwitchやSteamで配信しているのでレビューは控えていましたが、今回はWiiUスマホでしか配信していないしスマホでノベルゲーをやるもの好きもそうそういないと思うので、記事として書きました。

公式サイト(WiiU版)https://www.kemco.jp/applipage/wiigame/wiiu/dmlc/index.html

※キャプチャするのがめんどいので画像等はないです。既プレイの方向けのレビューとなります。

※ネタバレは控えめにしていますが、プレイしてからの閲覧をオススメします。

 

とりあえず買え。後悔はさせないから。

 目次

・いいところ

・悪いところ

・総評

 

軽くあらすじ

告白されると爆発する体質になってしまった主人公の矢木景。その謎を追及していく内で様々な出来事が発生していく。主人公とゆかいな仲間たちはすべての謎を解明することができるのか?

 

いいところ

・シナリオがいい

・キャラが立っている

・ボリュームが多い

 

・シナリオがいい

高校時代様々なノベルゲームをプレイしてきた私ですが、シナリオの完成度はかなりのものではないかと思います。あらすじの通り序盤は愉快なラブコメディで進んでいくのですが、後半にはシリアスがあり、よくできてるなぁと思いました。個人的に評価が高いのは、すべてを解決した状態で続編を匂わせるようなオチに出来たことです。ノベルゲーの大多数は謎を残すことによって続編を匂わせることが多いのですが、1つ作品として完結させて、なお続編匂わせるのは脚本の才能を感じてしまいます。主人公たちの問題は解決したけど、世界全体の謎は解決してないみたいな落としかたは好きですね。あとはゲーム特有のタイトル回収もすごくいいタイミングでやってくれたと思います。加えて、バットエンドに行った際にもヒントが聞けたり、真相に近づけることが発生したり隙がないものになってます。ただこの作品はラブコメでもホラーでもなくデスマッチラブコメというジャンルの読み物なので、こういう作品が欲しくなった時は続編を期待することしかできないのは結構きついと思います。まだまだ書けることはありますが、細かいところが多くなってしまうのでここまでしておこうと思います。

 

・キャラが立っている

この作品は主に8人の登場人物がいるのですが、その全員がキャラが立っているのがいいですね。キャラが立っているというよりは、役割があるというところでしょうか。大体のノベルゲーは役割というかこいつがいなくても作品として成立するんじゃみたいなことが大体発生するのですが、この作品には全員が必要になるようにシナリオが組まれているのがすごい。どのキャラにも愛が注げるように作られていると思う。個人的には美弥ちゃんが好き。あとは主人公がイエスマンではなく自分の意志を持ったキャラクターであることも好き。ノベルゲーの主人公は状況説明マンより自分の意志を持ってその行動決定権をプレイヤーが持っているほうがいいんじゃい。プレイヤーは紙芝居の読み手を徹底するべきであるというのが僕の考え。だからエロゲーでは抜けない。たぶんVRでも抜けない。

 

・ボリュームが多い

元はスマホゲーで約1000円で売っているので、まぁ一日かければクリアできるだろうと16時から始まったのですが、トゥルーエンドが終わったのは翌日の12時でした。(仮眠3時間含む)それからバットエンド回収もしたのでプレイ時間は24時間ぐらいでしょうか。とんでもないボリュームです。利益が出たのか心配です。

 

悪いところ

・予算が足りない

・UIが不親切

 

・予算が足りない

要するに

・スチルが少ない

・背景がフリー素材ぽい

・SEが少ない

といったところですね。私はこのゲームはノベルゲーとして購入したので文句はありませんが、ギャルゲーとして購入した人は文句があるでしょう。WiiUに移植する際にもっといじれたとは思いますが、作中ですら予算不足を嘆いていたので切実な問題だと思います。こればかりはノベルゲーが衰退しかしてない状態なので諦めてもいます。(エロゲーですら斜陽産業)もう「428」みたいな作品は出てこないと思うと寂しいものもありますね。ケムコさんには頑張ってこれからもノベルゲー出してもらいたいものです。

 

・UIが不親切

個人的に気になったのは、

・タイムチャートがない

・スキップが遅い

・Tipsが説明のみ

といったところでしょうか。

予算不足との兼ね合いがあると思いますが、最近のノベルゲーはタイムチャートが標準装備なのでちょっとビックリしました。これでも「トガビトノセンリツ」よりもよくなったとのことです。僕はこれで限界なので「トガビトノセンリツ」はプレイしないと思います。ケムコさん「レイジングループ」が結構売れたと思うので、UI改善してコレクションとしてどうでしょうか?5000円で買いますよ?

ここまで書いていますが、ノベルゲーはシナリオ9割、その他1割だと思っているので悪いところはそこまで気になりませんでした。所詮小説の延長線上よ

 

総評

一言でいうと面白いノベルゲー。私個人では「レイジングループ」で得た情報と灰色の脳細胞のせいで結構早く黒幕が分かってしまい推理ものとしてはそこそこですが、一緒にやった友人は分からなかったとのことなので、前情報がないなら推理物としても楽しめることでしょう。あとこの脚本とは気が合う気がする。(総受けのタイミングで同じこと言ってた)ここで私は言いたいのはそういうことではなくこの作品は脚本が作りたいものを作っている感じがすごくしました。「レイジングループ」では骨組みを作ってから、そこを穴埋めするために作っている感じがしましたが、「D.M.L.C.」ではノリと勢いだけで作った感じがします。骨組みはあってもあばら家でしょう。作品としては「レイジングループ」のほうが完成度は高いですが、私としては「D.M.L.C.」のほうが脚本のしたいことが出来てる感があって好きです。どっちも完成度は高いのですが、「レイジングループ」は仕事、「D.M.L.C.」は趣味の延長線上な感じですね。個人的にはクリエイターは好きなことをやって電波が合う信者を見つけるのが一番だと思うのでこういう作品はもっと作って欲しいですね。信者の一人としての感想ですが。

ここまで読んでくれたもの好きは「レイジングループ」もやろう!面白いしこの作品をやったことでニヤニヤできる場面もあるはずだぞ!